治験(臨床試験、臨床開発)とは何か

僕の仕事は、臨床開発職というのですが、世間でいう「開発」とはイメージが異なります。

臨床開発とは、研究でもなく、営業でもないです。

あるネタがあって、それを製品になるまでよくするための、いわゆる開発ではないです。

臨床開発とは、実臨床の現場で、薬のデータを集め、薬に効果があるのかないのか、効果がある場合にはどのような患者さんに効果があって、どれぐらいの量を、どのタイミング、頻度で投与すれば効果があるのか、確かめることだと思ってます。

研究で見いだされた、薬、は既にモノとしては実在しているものであって、僕たち臨床開発が行う仕事は、モノにデータを付与することです。

薬はモノではなくて、モノ+データです。

このデータを取るのに非常に長い時間、大変な努力が必要なんですよね…。

次回は、臨床開発にかかる時間、お金などなどについて話そうかなと思います。

例えば、記憶に新しい、コロナワクチン(mRNAワクチン)。あれの開発がどれだけ大変で、どれだけの時間・お金をかけられたか。実際にはものすごいスピードで開発されて、本当にすごいなと思いました。

けれど世間の評判は、ワクチンはあって当たり前で、副反応がきつい、効果がないものを売って健康被害が出るということばかり、、、。

薬っていろんな人が本当に苦労して作ってきた、血と汗と涙の結晶、だということを皆さんに伝えられたらなと思います。

とも

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